“イケイケやくざ”の桑原保彦と、そんな彼と腐れ縁になってしまった“ぐーたらビンボー建設コンサルタント”の二宮啓之の大追跡劇を描く映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』。1/28(土)に公開される今作で関ジャニ∞の横山裕とW主演した佐々木蔵之介は、文武両道のスタイリッシュなヤクザ・桑原を演じている。

佐々木蔵之介

無茶をする狂犬みたいな役で
セリフが抜群に面白い!

――第151回直木賞を受賞した黒川博行の「破門」を映画化した本作は、ヤクザとカタギの凸凹コンビが主人公の痛快エンタテイメント。建設現場で暴力団対策を行う仕事をしていた建設コンサルタントが、イケイケヤクザと知り合ったことでトラブルに巻き込まれ続けるシリーズの第5作です。映像化に当たって最初の印象を教えていただけますか?

シリーズを通じて僕が演じる桑原というキャラクターはかなりの無茶をする狂犬さながらのヤクザなのですが、セリフが抜群に面白いんです。実によく練られ、考え抜かれたセリフを口にできることを心より幸せに思いました。

――コンビのように見えて、コンビではない桑原と二宮の関係性が本作の大きな魅力だと思います。2人の関係性はどんな部分に表れていると思いますか?

基本的には互いに相手を利用してやろうとしか考えていません。横山裕くん演じる二宮は、桑原に対して“こいつと関わり合いになるのは嫌やなぁ”という本音が要所要所に見えていて。お互い腹立つなと思いながらも一蓮托生なところではないでしょうか。

――桑原はやくざではありますが、橋爪功さん演じる詐欺師の映画プロデューサー・小清水隆夫を追い詰めるなど、純粋な“悪役”でもないように思えます。佐々木さんはどのような人物だと捉えて演じたのでしょうか?

映画の中でポイントとなる曲があるのですが、あの曲は原作にはない、小林聖太郎監督のオリジナルなんです。“闇があるから星が光る。何が正義か、何が悪なのか?”この歌詞にある通り、そこを突き抜けて、筋を通していくのが、桑原の正義感。方法論が良いかどうかは別ですが、そこがかっこよく、二宮についていきたいと思わせるところだと感じたので、桑原が完全なる悪役であるとは思わないでおこうと考えながら演じました。

佐々木蔵之介

橋爪さんをいたぶるシーンは
楽しみにしていました(笑)

――とはいえ、桑原はキレると手がつけられない人物でもあります。人物像はどのように作っていったのでしょうか?

クランクインした初日、2日目に大きなアクションシーンを撮影しました。初日は、小清水の愛人・玲美の家に乗り込んでいって、敵対するヤクザを相手にテーブルを蹴って包丁を手にするシーン。2日目は小清水の家に行って、チンピラに飛び蹴りを食らわすもの。桑原というキャラクターを作り上げていく上で、いきなりの掴みがそれだったので自分も監督もどこまでやっていいものか手探り状態でした。でも、振り切った状態から始まったからこそ、桑原の狂犬ぶりをより濃く表現できたのかなとも思います。桑原は原作の中でもいきなり金的を入れたり、砂で目潰ししたり、勝つためには卑怯な手も使う人なので、そういう要素を入れたいとリハーサルの時に話しました。

――小清水の家の前でいきなり車のドアを蹴って、相手の動きを止めたのはまさにそういう狙いからのアクションだったんですね。

それはそうですね。あれは面白いアクションでした。かなり痛そうですけど(笑)。

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